テーマ「舞踊にとって振付とは何か〜舞踊の根幹を探る」
早稲田大学演劇博物館21世紀COEプログラム演劇研究センターは創設から二年が過ぎ、折り返し地点を迎えます。そこで舞踊研究グループでは、様々な研究を横断してきた今までの活動を総括し、かつ、今後の研究へ向けた課題を明確にするため、日本演劇(歌舞伎・日本舞踊)研究グループとの共催により研究集会を企画しました。
◆テーマ◆
今まで様々に研究会を企画、運営してきましたが、日本舞踊研究と洋舞研究、歴史研究と理論研究など研究対象、方法の違いが円滑なコミュニケーションを阻む傾向があるように見受けられました。そこで舞踊研究者がジャンルにも研究手法にも関わらず関心を持てるテーマであり、かつ舞踊学の核心に迫るものとして、「舞踊にとって振付とは何か〜舞踊の根幹を探る」を設定しました。基調報告をお願いしました尼ヶ崎氏、國吉氏のテーマは下記の通りです。
◆運営方法◆
尼ヶ崎彬、國吉和子両氏の基調報告を受けて、この2年間に研究会ゲスト講師として招聘した先生方に討議を推進していただきながら、舞踊研究グループ、日本演劇(歌舞伎・日本舞踊)研究グループCOE特別研究生、その他が活発に意見を交換できるように、ラウンド・テーブル形式のディスカッションを行います。
◆第一部◆13:00〜15:30
「振付けない振付家たち」
基調報告:尼ヶ崎 彬(21世紀COE演劇研究センター客員教授、学習院女子大学教授)
基調報告を受けての討議:司会 片岡 康子(早稲田大学大学院文学研究科客員教授、お茶ノ水女子大学教授)
参考文献・尼ヶ崎彬著『ダンス・クリティーク』勁草書房、2004「生成モデルと編集モデル〜振付けない振付家たち」
◆第二部◆16:00〜18:30
ケース・スタディ《次代を担う振付家の発掘〜トヨタ・コレオグラフィー・アワード》
基調報告:國吉 和子( 21世紀COE演劇研究センター客員教授)
基調報告を受けての討議:稲田 奈緒美(21世紀COE演劇研究センター客員研究助手)
◆討議参加者◆
21世紀COE演劇研究センター特別研究生、準研究生、その他
舞踊研究会招聘講師として関っていただいた以下の先生方
吉川周平 京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センター教授
貫 成人 専修大学文学部教授
外山紀久子 埼玉大学教養学部教授
西川箕乃助 (社)日本舞踊協会参与、日本大学非常勤講師
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