早稲田大学 演劇博物館 演劇研究センター 21世紀COEプログラム 演劇の総合的研究と演劇学の確立
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センター概要


プログラムの概要
日本の古典演劇をはじめとして、世界各国の演劇を総合的に研究し、今まで学問分野としての基盤が脆弱だった演劇学を、独立学として創設しようと企図しています。演劇諸分野の多様性を容認しつつも共通の研究評価基準を模索し、各国ごとに個別であった演劇研究を、世界的評価の可能な新しい学問体系として確立することをめざします。


拠点形成の目的・必要性
従来我が国では、演劇学は独立した学問分野と認められていませんでした。これは世界各国においても同様で、理論研究と実技研究とが互いに相容れない研究の両面を代表していることが、その原因と考えられます。

本拠点は、70年以上にわたって東洋における唯一の演劇研究拠点としての実績を重ねてきた坪内博士記念演劇博物館と、数々の芸術家・文化功労者を輩出してきた文学研究科芸術学(演劇映像)専攻とを中核として「演劇研究センター」を設立し、そこに学内外の世界的権威を結集することにより、演劇の理論的研究と実技に関わる研究とを統合し、新しい演劇学の概念を打ち立てることを目的としています。つまり演劇学を独自の学問分野として確立し、あわせて文学や芸術諸学とも連携した新しい研究のあり方を追究するものです。

たとえば、古典劇が継続的に数百年以上に渡り上演されているという我が国の演劇状況の独自性を踏まえ、海外とりわけ欧米の演劇理論に対する、アジアからの発信として新しい演劇研究の方法と理論を世界に提案していくこともできるでしょう。
これらの事業を通じて、本拠点は、地域的な文化の特異性にしばられて世界的な評価の与えられにくかった人文系諸学において、世界標準となるような、先進的な研究方法と学術評価の基準を打ち立てることになるでしょう。




研究拠点形成実施計画
「演劇研究センター」には下記の4分野を基本コースとして定め、分野ごとに複数の研究プロジェクトを発足させます。また各分野で高度な進展を認められた研究テーマは、別途科学研究費などの外部資金の導入を前提に、さらに大きく前進させていきます。

(1) アーカイブ構築研究コース(演劇、映像)
日本をはじめ諸外国の演劇資料、民俗芸能資料を博捜・収集し、データベース構築へと研究を進めます。この研究は、他の部門に資料を提供するための基礎学と位置付けます。

(2) 演劇理論研究(西洋/比較、舞踊、東洋)
国内・海外の演劇情報を収集し、また海外との学術交流・研究集会の開催、実験的演劇の試演等を通じて、現代における演劇諸分野のあり方を解明し、新しい演劇理論を打ち立てます。

(3) 古典演劇研究(能楽、人形浄瑠璃文楽、歌舞伎・日本舞踊)
能・文楽・歌舞伎の作品分析による総合的考察を中心とします。演技要素の単元化、演出資料の体系化、作品本文の校訂を通じて、作品本来の姿を復元することを目指します。可能であれば、実験上演等も念頭に置きます。

(4) 芸術文化環境研究
従来ほとんど考察の対象とならなかった演劇と社会との関わりを基本テーマとして、劇場およびそれを取り巻く環境の、理想的なあり方とその運営の基本原則を考えます。




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