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年間活動報告 演劇理論研究(舞踊)

研究概要 活動報告 2002 2003 2004 2005 2006 2007
日時

2006年7月17日(月・祝) 15:00〜18:00

会場 戸山キャンパス第一会議室(33号館第一研究棟2F)
研究会

「日本近代舞踊批評の歴史とその理念」プロジェクト2006年度研究会
『20世紀初頭の美術と舞踊の交錯』

ゲスト・スピーカー:木村理恵子(栃木県立美術館学芸員)
コメンテーター:杉山千鶴(早稲田大学スポーツ科学学術院助教授)
           國崎彩(日本学術振興会特別研究員、早稲田大学大学院博士課程)
司会進行:國吉和子(早稲田大学演劇博物館演劇研究センター客員教授)
※要申込・無料

舞踊研究コース「日本近代舞踊批評」グループではわが国における近・現代舞踊研究のための基盤として、大正期から第二次大戦前までの舞踊に関する言説資料を分析収集してきました。この度は戦前のドイツ・日本の近代美術に造詣の深い木村理恵子氏をお招きし、近代舞踊黎明期の舞踊と美術の豊かな交流の実体に光をあててみたいと思います。特に木村氏が2003年に企画された「ダンス」展で紹介された舞踊資料について、未公開のものも含めてお話いただきます。新たな資料の発見とその再評価を促す機会となった資料をとおして、近代舞踊を他の芸術との関わりの中で捉え、洋舞史研究のみならず演劇、音楽、絵画など広く日本の近代芸術研究に刺激的な視点を示したいと思います。

講師紹介
木村理恵子(きむら・りえこ) 栃木県立美術館学芸員
1991−92年、文部省学部学生海外派遣制度によりベルリン芸術大学留学。1995年、千葉大学大学院修了を経て、現職。主な企画展に「ダンス!20世紀初頭の美術と舞踊」(2003年、第15回倫雅美術奨励賞受賞)、「エミール・ノルデ」(2004年)など。専門は、ドイツ及び日本を中心とする近代美術史。


日時

2006年9月15日(金) 15:00〜18:00

会場 早稲田大学小野記念講堂
シンポジウム

「日本における伝統的身体」シンポジウム第四回(最終回)
−武道の身体−

講師:柳生耕一(柳生新陰流第二十二世宗家)
司会:尼ヶ崎 彬(演劇研究センター客員教授・学習院女子大学教授)
※参加無料・事前予約不要

日本の伝統的身体をたずねる連続シンポジウムの最後が武道の身体です。なぜ舞踊ではなく武道なのか。それは明治にスポーツ化する以前の古武術の身体作法には剣術柔術などのジャンルを越えて共通する特徴があったとされており、しかもそれは舞踊などの身体的芸道にも通じるものであったと推察されるからです。その一例に自然体という体勢があります。尾張柳生の開祖兵庫助利厳が創案した「直立たる身」の位こそこの自然体の発見ではなかったでしょうか。
そこで今回は柳生新陰流二十二世宗家柳生耕一師をお迎えして、四百年の時を越えて伝えられた身体作法について演武を交えてお話しいただき、出席者との質疑応答の中で伝統的武道の身体作法の特徴を明らかにしてゆきたいと思います。舞踊だけでなく、武道や非近代的身体一般に関心をお持ちの方のご出席を歓迎いたします。

講師紹介
柳生 耕一(平 厳信)氏
柳生新陰流第二十二世宗家
1952年2月7日生まれ。武蔵大学卒業後、埼玉銀行(現りそな銀行)にて海外店システムの企画、開発および監査等の仕事を経て2002年、あさひ銀行(現りそな銀行)を退社。名古屋へ転居し外国銀行にて顧問の仕事をしながら、柳生新陰流の稽古に専念。2006年2月、父、柳生延春(平厳道)柳生新陰流兵法第21世宗家より、第22世を継承し、柳生宗厳(石舟斎)から数えて第16代柳生家当主となる。流祖、上泉伊勢守信綱より相伝の「新陰流」を柳生家当主14人と尾張藩初代藩主義直公を含め7人の藩主で交互に宗家を継承し現在に至る

【お問い合わせ】早稲田大学演劇博物館21世紀COE演劇研究センター
〒169-8050新宿区西早稲田1-6-1  Tel/Fax:03-5286-0808


日時

2007年3月11日(日) 13:00〜17:30

会場 早稲田大学小野記念講堂
 
 

『映像のダンス、現前するダンス』

※参加無料・事前予約不要

古代、壁画に残された踊る姿は、中世以降、いろいろな画家、文学者によって絵画や文学に描かれてきた。やがて20世紀初頭、人気を博した映画に、踊る姿は頻繁に登場する。ダンス作品記録としての映像も、いまやビデオからDVDへと代わりながら、続々と残されている。
繰り返し鑑賞できる映像のダンスを、われわれはどのように見ているのだろうか。また、目の前に展開するパフォーマンスはどのように創作され、その中でダンサーと対峙しながら、われわれは何を見ているのだろうか。身体、テクニック、表現、ドラマ・・・・。
人々の記憶の中にその姿を留め、語り継がれる2次元映像のダンス、そしていま、ここに、現前する3次元のダンス。対極のダンスを取りあげ、ダンスを探る。

総合司会:片岡康子(お茶の水女子大学名誉教授・早稲田大学客員教授)
第一部:ダンスの映像をどうみるか/秘蔵の映像と解説  13:00〜15:00
・ダンスと映像/ダンスをライヴで見ることと、その映像を見ることとはどう違うのか
尼ヶ崎彬 (学習院女子大学教授・演劇博物館客員教授)

・映画と舞踏/映像作品のなかに登場した舞踏のイメージについて
國吉和子 (演劇博物館客員教授)

・DVDと歌舞伎舞踊/歌舞伎舞踊はどのように映像化されるのでしょうか、そこに現れる娘の姿とは・・・
古井戸秀夫(東京大学教授・早稲田大学客員教授)

・銀幕のバレエ/ハリウッド映画がバレエをどう取り入れ、どう扱い、どう排除していったか
鈴木 晶 (法政大学教授・演劇博物館客員教授)

第二部:ダンス創作の秘密/3人の振付家による競演   15:20〜17:30
  ―同一課題曲にもとづく創作―
  
・コンテンポラリー・ダンス   北村明子/解説:稲田奈緒美
・バレエ 篠原聖一/解説:鈴木晶
・日本舞踊 花柳 基/解説:尼ヶ崎彬

【振付家プロフィール】
                               
*篠原聖一 Seichi Shinohara
札幌生まれ。3歳より両親(篠原邦幸・沙原聖子)の元でバレエを始める。現在サハラダンス・クニユキバレエ主宰。1973年小林紀子バレエシアター旗揚げ公演に参加、同シアターに入団。
1978年日本バレエ協会公演新人賞受賞。1978〜1979年文化庁芸術家在外派遣研修員としてモナコに留学、マリカ・ペゾブラゾワに師事。その間フランス・ナンシーバレエ団にてゲストダンサーとして活躍し帰国。帰国後は小林紀子バレエシアター公演、日本バレエ協会主催公演の他国内数多くのバレエ団の公演にて主演。1985年フリーとなり、日本を代表とするダンスール・ノーブルとしてクラシックバレエの規範を体現する「王子らしい王子」として活躍しながら、古典バレエの再振付を手掛ける一方、オリジナル作品を発表。1997年再度、文化庁派遣特別在外研修員として、サンフランシスコバレエ団、ネザーランド・ダンスシアターにて振付を研修。東京新聞主催全国舞踊コンクール第二部審査員。2002年第28回橘秋子賞優秀賞受賞。現在、ダンサー、芸術監督、振付家、指導者として全国で幅広く活動中。「DANCE FOR LIFE」代表。
  
*北村明子 Akiko Kitamura
レニ・バッソ アーティスティック・ディレクター/振付家/ダンサー。信州大学非言語コミュニケーション講座専任講師。10代でショービジネスシーンに振付家として登場。早稲田大学入学と同時に自主公演活動を開始、ストリート的な奔放なリズム感とクールなグルーヴメイク、スタイリッシュな振付が注目を集める。また、日本有数のダンサーとしての評価も受けている。1994年レニ・バッソ結成。97年、独自の振付法『グリッド・システム』を用いた作風を確立。99年シアターオリンピック委嘱作品『Cypher』を振付、第一回リトル・アジア・プロジェクト日本代表として台湾、香港で初のソロ短篇『Quite Secant Square』を上演。01年、ベイツダンスフェスティバル(USA)委嘱作品『Face_Mix』は絶賛を受け、その名を北米の関係者に印象づけた。03年、ADF(アメリカン・ダンス・フェスティバル、USA)委嘱作品『EnactOneself』がノース・カロライナ州のThe Independent Weekly紙が選ぶダンス・オブ・ザ・イヤーに選ばれる。演劇、CF、映画からの振付・出演依頼も多い。代表作『Finks』(2001年初演)『Ghostly Round』(2005年初演)は欧米、アジア世界各国にて上演中。

*花柳 基 Motoi Hanayagi
1964年4月7日東京都出身。日本大学芸術学部卒。
1966年より母・花柳 秀師に師事し、1970年より人間国宝、花柳壽楽師に師事。1979年花柳流名取 花柳基幹となる。1982年花柳流専門部師範。1991年花柳 基と改名。花柳流の若手舞踊家として、主宰する「基の会」では花柳流の作品を主とした古典の研鑽を重ね、また創作やこれからの日本舞踊を見つめた新作なども手がける。それぞれに高い評価を受け、1994年舞踊批評家協会新人賞受賞、1996年芸術選奨文部大臣新人賞受賞をはじめとした数々の賞を受けるなどめざましい活躍を続けている。外務省・文化庁や国際交流基金等の派遣による国内外での舞踊活動、平成17年度 NHK「日本の伝統芸能〜日本舞踊入門」 講師をはじめとしたTV出演、他ジャンルの舞踊家・ダンサーとのジョイント、また母校・日本大学芸術学部演劇学科で後進の指導にあたる等、多彩な活動を行っている。

【お問い合わせ】早稲田大学演劇博物館21世紀COE演劇研究センター
〒169-8050新宿区西早稲田1-6-1  Tel/Fax:03-5286-0808

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