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年間活動報告 芸術文化環境研究

研究概要 活動報告 2002 2003 2004 2005 2006 2007

「山口情報芸術センターの一年目」(2004年7月2日)
講師: 岸 正人 氏  (財団法人山口市文化振興財団制作課長)
会場:早稲田大学西早稲田キャンパス 6号館3階318教室
工事が一時中断されるなど、生みの苦しみを味わいながら、昨年11月に開館した山口情報芸術センターを採り上げます。一年目の具体的な内容を紹介していただき、新しい文化施設のあり方を研究したいと考えています。



「シンクタンクにおける芸術文化政策研究」(2004年7月16日)
講師:吉本 光宏 氏 (株)ニッセイ基礎研究所 主任研究員(芸術文化プロジェクト担当)
会場:早稲田大学西早稲田キャンパス 6号館3階318教室
劇場などの文化施設の計画や評価、芸術文化産業の実態把握、関連政策の調査や提言など、芸術文化政策に関わる調査・研究・実践は、大学のみならず、シンクタンクにおいても盛んに行われ、蓄積されてきています。しかし、文化政策やアートマネジメントを学び研究する者にとって、シンクタンクの活動やその成果になかなか触れる機会がないのも実状です。  今回は昨年の第1回(UFJ総合研究所・太下義之氏)に引き続き、シンクタンクにおける実際の調査・研究の内容や方法論、また成果とその生かされ方、必要とされる調査や知見の傾向、シンクタンクの可能性と課題――、といったことについて、吉本光宏さんにお話いただきます。質疑応答とディスカッションの時間も設けます。



4. その他
上記のほかにも、日本各地の劇場資料の収集・整理・閲覧、昨年度に実施した研究会の内容を掲載した冊子の作成なども行っている。



日時 2004年10月29日(金)16:00〜18:00
会場 早稲田大学西早稲田キャンパス6号館318教室
研究会 芸術振興の基盤を担う文化機関のあり方
-ニューヨーク舞台芸術図書館の使命と運営

講師:NYPL(ニューヨーク公共図書館)舞台芸術図書館長  ジャクリーン・デービス氏
   NYPL舞台芸術図書館は、劇場やホール、音楽学校などが集まるリンカーン・センターの一角に位置し、実に900万点に及ぶ様々な資料を所蔵しています。図書館とはいえ、膨大な資料の7割を占めるのは、演劇やダンス、音楽などの録音媒体やビデオ、楽譜、原稿、書簡、舞台装置・照明・衣裳などのデザイン画、写真、ポスター、プログラムなどであり、芸術に携わる様々な専門家や学生などがこの図書館を活用し、自らの活動に役立てています。
 本研究会では、積極的な資料収集はもとより、舞台公演の撮影・資料化、資料のデジタル化とインターネットを通じた公開、展示や演奏会、パブリックプログラムの実施など、様々な形のサービスを提供している同図書館の活動や運営、課題などを中心に、芸術振興の基盤を担う文化機関のあり方について、デービス館長よりお話いただきます。
 質疑応答やディスカッションの時間を長めにとりたいと思っていますので、関心のある方のご参加をお待ちしています。(通訳付)

*翌30日(土)に早稲田大学にて開催されます国際シンポジウム「パフォーミング・アーツ・アーカイブの現在」で、デービス館長には基調講演をしていただきます。本研究会でのお話と重複する部分もある可能性があります。

参考文献:菅谷明子『未来をつくる図書館』(岩波新書・新赤版837・2003年)。
舞台芸術図書館について詳しく紹介されています。時間のある方は事前にぜひご一読を。


日時 2004年10月30日(土)10:30〜18:00(予定)
会場 早稲田大学国際会議場 第一会議室
シンポジウム パフォーミング・アーツ・アーカイブの現在−表現を記録すること

日時 2004年11月27日(土)15:00〜17:00(開場30分前) 入場無料・予約不要
会場 早稲田大学西早稲田キャンパス14号館604教室
講演 講演会
「もはやジャーナリストを目指さないための10の理由
  −フランスの出版メディアが直面する諸問題をめぐって」

講師:マルク・ルカルパンティエ氏
内容 出版不況がいわれ続ける日本とはまた少し違った意味で、フランスのメディア業界もまた、近年、大きな危機に直面している。テレビの持つ影響力に対抗しようとした出版メディアが犯した失敗とは何だったのか? 「産業」として再編された出版業界におけるジャーナリズムの弱体化、「演出」の蔓延とは、いかなるものなのだろうか?
激動するフランスの出版メディア界の再編の渦中に身を置いてきたルカルパンティエ氏ならではの講演は、日本のメディアの問題を考える上でも、きわめて重要な意味を持つにちがいない。
  マルク・ルカルパンティエ氏の経歴

1947年生まれ。1979年、テレラマの記者となり、副編集長(84-88年)、編集長(89-97年)、編集局長(97-01年)を歴任。2001年より、2004年1月にテレラマ社がルモンド社に買収されるまで、同社の社長(兼編集総局長)を務める。
なお、テレラマ社は、文化・芸術に関する豊富な記事と、文化雑誌としての売り上げ第一位を誇る(65万部印刷)、フランスならではのユニークなテレビ雑誌『テレラマ』を筆頭とする、複数の雑誌の出版で知られてきた企業である。


日時 2004年11月19日(金)
会場 早稲田大学文学部伊東研究室
研究会 「指定管理者制度に関する論点整理」

日時 第1回 2004年11月29日(月)
第2回 2004年12月3日(金)
いずれも18:00〜20:00(開場30分前) 日本語通訳つき
参加無料、ただし定員制(要事前申込
会場 早稲田大学西早稲田キャンパス6号館318教室(レクチャールーム)

セミナー

プロフェッショナル・セミナー
「文化とメディアの『望ましい』関係とは?」

講師:マルク・ルカルパンティエ氏
第2回の聞き手:井上昌之氏(日本経済新聞社文化事業部)
内容 文化とメディアとの関係は、文化政策が直接に介入できる領域ではないにせよ、創造環境の整備を考えるとき、避けて通ることはできない問題である。文化とメディアとの「望ましい」関係とはどのようなものだろうか。
日本ではメディアにおける批評の不在が相変わらず嘆かれる一方で、フランスでは逆に、最近でも、メディアによる度を超した(と芸術家には感じられる)酷評に業を煮やした映画人が連帯して抗議声明を出すなど、しばしば、芸術家とメディアの関係は、緊張したものとなっている。彼我の隔たりはもちろん無視できないものだが、フランスにおける事例分析を通じて(第1回)、日本との比較を通じて(第2回)、文化とメディアのありうべき関係を再検討する。
申込 プロフェッショナル・セミナーの対象は、文化・芸術の現場で仕事をされている職業人、および文化政策やアートマネージメントを学ぶ大学院以上の学生・研究者です。参加無料ですが、定員制(20名)です。2回とも参加できる方を優先して申込みを受け付けます。
  マルク・ルカルパンティエ氏の経歴

1947年生まれ。1979年、テレラマの記者となり、副編集長(84-88年)、編集長(89-97年)、編集局長(97-01年)を歴任。2001年より、2004年1月にテレラマ社がルモンド社に買収されるまで、同社の社長(兼編集総局長)を務める。
なお、テレラマ社は、文化・芸術に関する豊富な記事と、文化雑誌としての売り上げ第一位を誇る(65万部印刷)、フランスならではのユニークなテレビ雑誌『テレラマ』を筆頭とする、複数の雑誌の出版で知られてきた企業である。

井上昌之氏の経歴

日本経済新聞社文化・事業局文化事業部 美術展プロデューサー
1960年生まれ。早稲田大学商学部卒業。専攻は広告・マーケティング。1983年日本経済新聞社入社、広告局に配属、電機関連企業などの広告を担当。85年に同社事業局に配属、経済シンポジウム、産業展示会などを手がける。91年から97年まで日経の広告駐在員としてパリに駐在。パリで、オペラ座へのメセナや日仏の経営者・文化関係者を集めての「企業と文化シンポジウム」などを担当。広告活動の傍ら、ルーヴル美術館、オルセー美術館の日本展を手がける。97年に帰国、文化・事業局に配属、引き続き99年オルセー美術館展II、2003年ヴェルサイユ宮殿美術館展、2001年の日本におけるイタリア年では9本の展覧会、イベントを担当、他にも数々の美術展、シンポジウムを手がける。現在は東京都美術館で開催中の「フィレンツェ展」を担当。


日時 2004年12月9日(木) 18:30〜20:30(開場30分前) 参加無料
会場 早稲田大学西早稲田キャンパス6号館318教室(レクチャールーム)

セミナー

芸術文化環境研究コース・公開研究会
「よりよい芸術支援のための方法論−「アドヴォカシー型芸術支援」について」

講師: 曽田 修司 氏( 跡見学園女子大学マネジメント学部教授)

 今回は、どのように芸術支援が行われるべきかという点に関して、その基本的な考え方についての研究成果を最近発表なさった曽田修司・跡見学園女子大学教授を講師にお迎えします。助成制度な
どの具体例も交えながら、研究の詳細や支援方法の展望などについてお話いただきます。
 文化政策研究やアートマネジメント研究に関心のある大学院生・研究者、芸術文化関連事業に携っている方等の皆様のご参加をお待ちしています。

*参考文献: セゾン文化財団のニュースレター「viewpoint」No.29 (2004年7月)に曽田先生による「芸術振興政策における芸術NPOの意義」が掲載されております。一読の上、ご参加下さい。
なお、同財団のWEBサイトよりダウンロード可能です。
http://www.saison.or.jp/

内容 近年、文化庁予算は顕著に増大したが、逆に地方自治体の文化予算は大幅に削減される事例が多い。一方、企業メセナは、全体としては財源の確保に苦心しているが、支援の様態は個性化多様化している。 芸術支援を考える際には、支援金額の大小だけではなく、誰にとって、どれだけの成果が期待できるのかを問うべきではないか。また、支援される側にとって、どれだけ使い勝手がよいかということも重要なポイントであると思われる。ここでの問題提起は、多様な芸術活動を振興していくためには、実際に活動している個人や団体のイニシアティブを生かす支援が必要なのではないかということである。しかし、現実の支援システムは「目的のはっきりしない」「実情に合わない」「使い勝手が悪い」ものになってしまっていることが多いのではないか。なぜそうなってしまうのか、どうしたらよりよい芸術支援が可能になるのか。それらについて、「戦略的支援」「アドヴォカシー型支援」というキーワードから考えてみたい。
申込 当日の飛び入り参加も歓迎いたしますが、会場準備の都合、以下の連絡先まで事前に連絡をいただけると助かります。(参加費無料)

早稲田大学演劇博物館 演劇研究センター  担当:宮崎刀史紀


日時 2005年1月27日(木) 19時00分〜21時00分
会場 早稲田大学西早稲田キャンパス6号館318教室
公開研究会 「協会組織の役割と課題-- 芸団協の40年」
講師:大和 滋 氏
(社)日本芸能実演家団体協議会 芸能文化情報センター 事務局長
内容

 1965年の設立から40年、社団法人日本芸能実演家団体協議会(芸団協)は、実演家の著作隣接権や福祉、芸能文化振興に関わる基本的な法制や税制の提案などさまざまな問題に取り組んできました。最近では「芸能花伝舎」という廃校を活用した新たな事業も始まっています。芸団協のこれまでの歩み、現在の活動や今後のビジョン、運営の仕組みや課題などをお話いただき、こうした組織の役割について考えたいと思います。
 文化政策研究やアートマネジメント研究に関心のある大学院生・研究者、芸術文化関連事業に携っている方等の皆様のご参加をお待ちしています。

申込み 当日の飛び入り参加も歓迎いたしますが、会場準備の都合、以下の連絡先まで事前に連絡をいただけると助かります。(参加費無料)
連絡先 早稲田大学演劇博物館 演劇研究センター 担当:宮崎刀史紀

日時 2005年2月25日(金) 15:00〜17:00
会場 早稲田大学西早稲田キャンパス 120号館(研究開発センター) 301-1会議室
※いわゆる西早稲田キャンパス構内ではなく、早稲田実業高校跡地です。⇒地図参照
公開研究会 「演劇研究者のための著作権セミナー」
講師:土屋俊氏(千葉大学文学部教授)
内容

演劇研究や教育の場で、映像・画像・音声メディアなどの活用は不可欠なものとなっています。また、記録方法やPC、インターネットといった情報環境の発展のなかで、知的財産への関心の高まりとともに、著作権制度も整備が進められています。文献資料や一次資料、また上演といったものも含め、現在の著作権制度の概要や、視聴覚資料といった特に演劇研究・教育に関わりそうな点について、実例も交えながらお話いただきます。質疑応答の時間も設けます。
  対象は大学院生もしくは修了以上を基本とさせていただきます。

申込み 当日の飛び入り参加も歓迎いたしますが、会場準備の都合、以下の連絡先まで事前に連絡をいただけると助かります。(参加費無料)
連絡先 早稲田大学演劇博物館 演劇研究センター 担当:宮崎刀史紀

日時 2005年3月23日(水) 19:00〜21:00
会場 早稲田大学西早稲田キャンパス 6号館3階318教室(レクチャールーム)
公開勉強会 公開勉強会「指定管理者制度を考える」
コーディネーター:伊東正示 (早稲田大学客員教授)
スピーカー:小林真理 (東京大学助教授) 、大野洋 (CBCメソッド代表)
内容

2003年に地方自治法が改正され、指定管理者制度が導入されました。「公の施設」の運営主体にアートNPOや民間事業者も参入できるようになり、公立文化施設の運営に関与してきた行政、財団法人、ビルメンテナンスや舞台管理の企業あるいはプロモーターや劇団などにとっては突然の大改革であり、対応を急いでいるところです。指定管理者制度については、全国各地で研究会、勉強会が開催され、文献・資料の出版も盛んになっていますが、芸術文化環境研究コースにおいても取り組むべき重要な課題であることから、公開勉強会を開催することに致しました。
舞台芸術の創造や上演の場にかかわる課題であり、本コースでは実学的要素を重視した研究スタイルを採っていることから、本勉強会も公開とし、研究者のみに留まらず、異なる立場の当事者にお集まりいただき、それぞれの立場からの議論を交わしたいと考えております。
本公開勉強会はシリーズでの開催を計画しており、第1回は事例に基づいた現状把握を行い、検討すべき課題を明らかにしたいと思います。また、最終的には指定管理者制度への提言および公立文化施設の運営モデルの提案を行いたいと考えております。
 文化政策やアートマネジメント、劇場運営に関心のある学部生・大学院生・研究者などの皆様あるいは劇場・ホールの現場でご活躍の皆様のご参加をお待ちしています。

申込み 当日の飛び入り参加も歓迎いたしますが、会場準備の都合、以下の連絡先まで事前に連絡をいただけると助かります。(参加費無料)
連絡先 早稲田大学演劇博物館 演劇研究センター 担当:伊東正示(文学学術院客員教授)
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